相続手続きは、遺言書の確認・相続人調査・財産調査など煩雑な事務作業が続きます。特に相続人が多い場合はより大変になりがちです。

相続手続きについて

相続手続きは、遺言書や相続人全員の協議に基づいて行なわれます。
遺産や相続人が多いほど手続きが煩雑になりやすいものです。

例えば、金融機関の故人名義の口座から預金を引き出すにしても、相続人全員が分かる戸籍謄本等を求められます。一部でも不足しますと手続きはストップしてしまうことになります。

その他、不動産や車、株式といった遺産の名義変更なども必要になります。
手続きにかかりきりになれる方がいらっしゃればよいですが、仕事をしながらといった場合はなかなか大変な作業です。

相続手続きの流れ

相続手続きは、基本的に次のような流れになります。

１、遺言書の有無を確認

故人が遺言書を残されているかもしれません。思い当たる場所などを確認します。
なお、公正証書遺言の場合は、公正証書遺言検索サービスというものがありまして、そちらを利用する方法があります。

　　　　　　　

２、相続人の調査、確定

故人の出生から亡くなるまでの戸籍を収集します。本籍移転、離婚、再婚、養子縁組された方、子のいない方は、すべての戸籍を収集します。

　　　　　　　

３、相続財産の調査、確定

銀行預金、保有している株式、金融機関等の負債・借金、不動産、生命保険、車両などについて調べます。

　　　　　　　

４、財産目録の作成

遺産の内容をまとめます。この時点で、相続の承認（単純or限定）または、放棄を行ないます。期限は相続の開始（被相続人死亡日）から3ヶ月以内となっています。

　　　　　　　

５、遺産分割協議

相続人に未成年者がいる場合は、あらかじめ特別代理人の選任が必要になります。

特別代理人とは、未成年者のために協議に参加する者のことです。
大人たちによって未成年者の利益が害される事が無いようにするための制度です。

　　　　　　　

６、遺産分割協議書作成

協議を行なった相続人全員の署名と押印（実印）が必要です。

　　　　　　　

７、不動産の相続登記

遺産に不動産がある場合です。

　　　　　　　

８、財産の分割

預貯金、株式、車両などの名義を変更します。

　　　　　　　

９、相続税の申告、納税

課税される遺産がある場合は、納税によって相続手続きが基本的に終了となります。

建物の解体等

相続や財産の処分・活用として、自宅や物置、倉庫などの建物を解体する必要がある場合や、解体工事を検討されている場合で業者さんの選定に迷われている方には、提携している解体工事専門業者（解体工事業登録業者）のご紹介も行っております。

また、建物解体に関連する手続きや契約書の作成に関するご相談も受け付けておりますので、不安・不明な点がありましたらお問い合わせ下さい。

行政書士による相続手続きサポートと費用について

相続財産や相続人が多い場合の相続手続きは、煩雑になりがちです。

当所では、相続手続きの一括代行のほか、個別の手続きも承っております。
手続きをご依頼いただいた場合の費用は次のようになっております。

各種証明書取得手数料や郵券等は、別途必要になります。また手続きの内容によりましては、他士業者費用が発生する場合もございます。